子宮筋腫には良性と悪性があるのか?悪性とはどんな病気?
子宮筋腫と言えば、女性特有の病気で成人女性の4分の1が持っていると言われるほど婦人科の中でも多い病気となっています。
子宮は女性にとって妊娠や出産と関係のあるとても大切な臓器のひとつであります。
けれども、子宮はとても繊細な臓器でもあるのでさまざまな病気になってしまう可能性もあるのです。
そんな子宮の病気の中でも一番一般的なものが子宮筋腫です。
子宮筋腫は、良性の腫瘍なので命に関わることはありませんが不妊の原因になることもあります。
そこで今回はそんな気になる子宮筋腫のなかに良性と悪性のものがあるのか?
悪性の場合はどんな病気なのかということをご紹介しようと思います。
子宮筋腫は良性の腫瘍である
まず、一番気になることといえば腫瘍という事で命に関わることはないのかということでしょう。
じつは子宮筋腫は良性の腫瘍という事で命に関わることはほとんどありません。
また、体の他の部分に転移するということもほとんどありません。
腫瘍と言えば、体内に瘤のようなものができることをいい、本来あってはいけなところに細胞が勝手に増殖してしまった状態です。
そして、腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。
良性腫瘍は他の細胞を破壊しないで腫瘍だけが大きくなるもので命の危険はありません。
反対に悪性腫瘍は体内で他の細胞を破壊して全身に広がっていくので放置していると命の危険もあります。
この腫瘍がどこに出来るかによって違いますが子宮にもできやすいのです。
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子宮にできる良性の腫瘍が子宮筋腫
上でご紹介したように子宮内にできる良性の腫瘍が子宮筋腫です。
成人女性の4分の1は子宮筋腫をもっているといわれていて、腫瘍の大きさ自体は1センチほどのものから大きくなると5,6センチになるものもあります。
子宮筋腫は大きくなると卵程の大きさの子宮が成人の頭ほどになることもあります。
この子宮筋腫は実はまだその原因がはっきりとわかっていません。
けれども、女性ホルモンとの関係があることはわかっています。
ですから、閉経すると子宮筋腫が自然に小さくなるともいわれています。
一般的に子宮筋腫の症状で挙げられるのが、月経異常や貧血、月経痛、腰痛などがあります。
命の危険や転移の心配はほとんどありませんが、大きさによっては治療が必要となります。
子宮にできる悪性の腫瘍は?
子宮筋腫が良性の腫瘍であることはわかりましたが、子宮にできる悪性の腫瘍はあるのでしょうか?
実は子宮には子宮筋腫のほかにもさまざまな病気の可能性があります。
子宮内にできる悪性腫瘍は命の危険があるものもあります。
子宮筋腫の悪性腫瘍1.子宮頚がん
そのひとつが子宮頸がんです。
子宮頸がんは子宮頚部の入り口あたりにできるガンで、20代、30代の若い女性に発生しやすいといわれています。
初期の段階では自覚症状がほとんどないのですが早期発見でほぼ100%完治できるガンでもあります。
ですから、20代になったら定期的に子宮がん検診を受けることをおすすめします。
子宮筋腫の悪性腫瘍2.子宮体がん
つぎに子宮体がんがあります。
子宮体がんは子宮の奥にある子宮体部の内側に発生するガンで、40代から60代に多いと言われています。
その原因が女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが長期にわたり分泌されたことと言われ、高齢者に多くかかる病気です。
月経以外の不正出血などがあれば早めに検査をしてみる必要があります。
子宮筋腫の悪性腫瘍3.子宮肉腫
もうひとつ子宮肉腫もあります。
子宮肉腫は、子宮体部の内側や子宮筋層内に発生し、急激に細胞が増殖するのが特徴です。
見た目が子宮筋腫とにているので放置してしまいがちですが、放置すると肺や肝臓、腎臓などに転移する可能性があります。
子宮肉腫は初期段階では自覚症状がほとんどありませんが不正出血や下腹部痛などがある場合には早めに受診しましょう。
このように子宮筋腫は良性の腫瘍ですが子宮にできる悪性の腫瘍もいくつかあります。
自分ではどちらかわからないと思いますが、なにか気になることがあったらすぐに婦人科を受診して検査をしてもらいましょう。
子宮筋腫は良性と悪性があるのかについてのまとめ
いかがでしたか?
今回は子宮筋腫には良性と悪性があるのかということについてご紹介しました。
結論から言いますと子宮筋腫は良性の腫瘍です。
ですから、命に関わることはほとんどありませんが、同じような症状が見られる子宮にできる悪性の腫瘍もあります。
これは自分では判断しにくいものですから、気になることがあれば早めに婦人科を受診することをおすすめします。
子宮筋腫であった場合には、その場所や大きさによって治療方法も違いますから医師に従って改善をめざしましょう。
子宮筋腫の改善にもさまざまな方法があります。
自分でできることもありますので、できることから始めてみることがいいでしょう。