子宮肉腫は子宮筋腫とはちがうの?どうやって治療するの?
女性特有の病気はいろいろありますが、あまり知られていないのが子宮肉腫です。
子宮肉腫という言葉自体を耳にしたことがない方も多いかもしれません。
子宮筋腫のことだと勘違いしてしまっていたりする方もいるでしょう。
子宮肉腫は子宮内にできる悪性の腫瘍で、とても治療がむずかしい珍しい病気でもあります。
今回は、そんな子宮肉腫と子宮筋腫の違いについて、また治療法についてもご紹介していきましょう。
ぜひ、参考になさってください。
子宮肉腫とはどのような病気?
まずは、子宮肉腫についてご紹介していきましょう。
子宮肉腫は、膣から奥の部分にあたる子宮体部の平滑筋や子宮内膜の奥の組織にできる悪性の腫瘍です。
とはいっても婦人科系のガンの中では症例がすくない珍しいガンです。
たとえば、子宮体がんは1年間で約1万人発症するのに対して、子宮肉腫の場合には1年間に約800人といわれています。
それだけ稀な病気といえます。
子宮肉腫はできる組織により分けられます。
それが、がん肉腫と平滑筋肉腫と子宮内膜間肉腫です。
それぞれについて、ご紹介していきましょう。
出典:http://www.sarcoma.jp/index.html
1.がん肉腫
がん肉腫は、子宮肉腫の中で40パーセント以上発症しています。
5年生存率は発見されたステージの全期間の平均で30%ほどといわれています。
発症する平均年齢60歳で若い方が発症するのはごくまれです。
ただ、完治する確率が高くはない病気なので、子宮体がんと似ているともいわれています。
2.平滑筋肉腫
平滑筋という血管の壁を作る筋肉があります。
そこに肉腫ができるのが平滑筋肉腫で婦人科系がんのひとつです。
子宮肉腫のなかでは半分ほどがこの平滑筋肉腫で、がん肉腫とおなじく完治する確率は高くありません。
ちなみに良性腫瘍である子宮筋腫と見分けがつきにくいので子宮筋腫と診断される場合もあります。
子宮筋腫の診断のまま、手術をして初めて子宮肉腫であることがわかることも少なくありません。
この場合には術後に放射線治療を行っても再発を抑えるのがむずかしいと言われています。
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3.子宮内膜間質肉腫
子宮内膜間質肉腫にも低悪性度と高悪性度の二つがあります。
子宮肉腫のうちの1割がこの子宮内膜間質肉腫です。
子宮内膜間質肉腫も子宮筋腫との見分けがむずかしいです。
けれども、ホルモン療法の効果があり、再発した場合も長期生存の可能性が比較的高いです。
このように子宮肉腫は3つのタイプがあることがわかります。
子宮筋腫だと思っていたものが、じつは子宮肉腫であったということも少なくないので注意しなくてはいけません。
子宮肉腫と子宮筋腫の違いは何?
では、子宮肉腫と子宮筋腫はどのように見極めることができるのでしょうか?
子宮肉腫は、超音波検査やMRIで子宮筋腫と区別をつけるのがむずかしいです。
子宮筋に発生するという点では似ているので、組織検査が診断には必要なのです。
組織検査は病気が疑われる部分の組織を採取して、顕微鏡などで検査を行うことです。
組織検査で悪性と認められたり、MRIで転移が認められたなどの悪性を示す結果が分かる場合には、子宮肉腫と診断されるのです。
子宮肉腫の治療法は?
では、子宮肉腫とわかった時にどのような治療が行われるのでしょうか?
子宮肉腫には肉腫のタイプもいろいろあることや進行度も異なることがわかりました。
ですから、それによって治療方法も手術や抗がん剤、ホルモン剤をつかった化学療法などがあります。
婦人科の肉腫はとても珍しい病気ですから、現在でも治療法は確立されていない状態です。
手術治療の場合には、子宮や卵管、卵巣を切除して、骨盤内と大動脈にそったリンパ節を手術して取り除く方法が多いです。
放射線治療の場合には、高エネルギーエックス線によって、体の外から照射する外照射とガンのあるところにプラスチックキューブを差し込み内側から放射する近接照射の2種類があります。
化学療法の場合には、抗がん剤によってガンを治療します。
化学療法だけでガンが完治するのは難しいので他の治療法と併用することがおおいです。
これらのどの治療法になるかは、医師と相談して決めることになります。
子宮肉腫は子宮筋腫にちがいと治療法についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、子宮肉腫と子宮筋腫の違いや治療法について御紹介してまいりました。
子宮肉腫はあまり聞きなれない病気ですが、実際にあまり多くはない病気でもあります。
とはいえ、悪性の腫瘍ですから完治するのも難しくなります。
今回ご紹介したように子宮肉腫にも3つの種類があり、そのどのタイプであるかによっては子宮筋腫と間違えてしまう可能性もあります。
ちなみに子宮筋腫は良性ですから安心してしまうことも考えられるのです。
ですから、気になる症状が有る場合には子宮筋腫であるか子宮肉腫であるかをしっかりと検査してもらう必要があります。
自分でもある程度の知識を持っていることで、医師の話もしっかりと理解することができるでしょう。