子宮筋腫の手術をしても妊娠が可能なの?

子宮筋腫は、女性特有の病気で成人女性の4人に1人が患っていると言われています。

それだけ、婦人科系の病気としてはとても多い病気なのです。

そんな子宮筋腫ですが不妊の原因となることをご存知でしょうか?

子宮筋腫は基本的には良性の腫瘍ですので、場合によっては経過観察となることが多いです。

けれども不妊の原因となっている場合には手術をして治療することもあります。

今回は、そんな子宮筋腫の手術と妊娠の関係についてご紹介しようと思います。

子宮筋腫と妊娠の関係は?

子宮筋腫とは、子宮を形成している筋肉の細胞が増えてできる良性腫瘍です。

基本的には悪性腫瘍に変わることはほとんどないので深刻に考える必要はないのですが、子宮筋腫が大きくなると妊娠しづらくなるともいわれています。

また、妊娠できたとしても出産時にリスクが高まる可能性もあります。

子宮筋腫があっても自然に妊娠・出産することもできます。

ですから、子宮筋腫があると必ず不妊になるという事ではありません。

子宮筋腫が不妊の原因になるのは、大きさやできた場所にもよります。

とくに精子や受精卵の通り道となる卵管や卵管口を圧迫する位置に筋腫ができると不妊になりやすいと言われます。

また、子宮筋腫ができて子宮の形に凹凸ができると受精卵が着床しにくくなるとも言われています。

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子宮筋腫は手術か薬物治療か

子宮筋腫が不妊の原因と考えられる場合には、治療が必要となります。

治療を行って妊娠の可能性を高めるためには手術や薬物治療をします。

妊娠を望むなら手術は子宮全てを摘出する全摘出手術ではなくて、筋腫の核だけを摘出する筋腫核手術を行います。

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手術方法も開腹手術や腹腔鏡下手術、子宮鏡手術などがあって、筋腫の種類などによって選択します。

全摘出手術ではないので、手術後の妊娠が可能となります。

薬物治療の場合は、手術は行いません。

手術を希望しない場合には、子宮筋腫が比較的小さい場合には薬によって治療ができます。

子宮筋腫ができる原因と考えられている女性ホルモンを薬で減らすことで子宮の成長を一時的に留めることができます。

女性ホルモンを減らすので治療期間中には妊娠はできませんが、治療後には妊娠ができるようになります。

ただ薬をやめると筋腫が再び大きくなる可能性もあるのです。

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これらの方法で不妊の原因となっている子宮筋腫を治療することができます。

子宮筋腫の手術後に妊娠は?

子宮筋腫の手術が全摘出手術でない場合には、術後に妊娠が可能となっています。

子宮筋腫の手術後は、傷の回復に時間がかかるので元の生活に戻るまではすこし時間がかかります。

術後は定期的に検診をして、経過を確認をしながら徐々に普段の生活にもどしておきます。

性生活は、術後は痛みを感じたり、感染症をおこしたりする可能性があるので検診で許可が下りるまでは控えるようになります。

手術後3か月前後で生理が再開しますので、経過がよければ生理が2回くれば妊娠可能です。

子宮筋腫の手術は、子宮の全摘出でない限り妊娠は可能で、子宮筋腫の摘出手術を受けた女性の半数以上が妊娠しているそうです。

ただ、子宮全摘出手術ではないので再発の可能性があります。

再発してしまうと妊娠や出産のときにリスクが高くなりますので、術後は再発前に妊娠をめざすとよいでしょう。

子宮全摘手術後の生活

子宮筋腫の手術後の妊娠出産は子宮破裂の可能性も

子宮筋腫の摘出手術を浮けていると子宮に傷がついてしまっているので、妊娠して子宮が大きくなると圧力で破裂してしまう可能性もあります。

子宮破裂は、子宮筋腫の手術以外でも他の子宮の手術や帝王切開などを経験している方でも可能性があります。

子宮破裂の可能性はあまり高くはないのですが、子宮破裂の可能性がありそうな場合には帝王切開になる場合もあります。

子宮筋腫の術後の妊娠出産はどのような事が起こるのか、その可能性を考えながら妊娠中は医師と相談しながら分娩方法などを考えることになるでしょう。

もちろん自分ではわからないことがたくさんありますので、気になることは少しでも早く相談して不安を取り除くことが大切です。

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子宮筋腫の手術と妊娠についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、子宮筋腫の手術と妊娠の関係についてご紹介しました。

子宮筋腫は不妊の原因となるともいわれていますね。

もちろん、すべての子宮筋腫が不妊の原因となるわけではありませんが、その大きさやできている場所によっては不妊に原因となるのです。

そこで、妊娠を望む女性は子宮筋腫の治療をする必要がありますね。

子宮筋腫の手術には妊娠を望む女性の場合には筋腫核だけを摘出する手術方法となりまあす。

この方法だと術後の妊娠も可能となります。

けれども、さまざまなリスクもありますので、そのリスクなどをしっかりと理解したうえで治療を行うと良いでしょう。