子宮筋腫について、その原因や症状そして治療法が知りたい!

子宮筋腫。

みなさんも耳にしたことがあるでしょう。

これは、女性で月経がある人の4人に1人が出来ると言われている女性特有の病気です。

子宮筋腫が女性特有の病気で自分にも罹る可能性があるという事は知っていてもその原因や症状、治療法を知らない女性も多いようです。

そこで今回は、子宮筋腫について原因や症状、治療法についてご紹介しようと思います。

子宮筋腫とは?

そもそも子宮筋腫とは、子宮を形成している筋肉の細胞が増殖してできる腫瘍の事です。

子宮のどの部分に筋腫ができるか、またどのくらいの大きさか、そして数などは人それぞれ違います。

そして子宮筋腫の種類は大きく4つに分かれます。

発症率ですが、厚生労働省の調べによると40代女性の約25%、成人女性の約0~30%が小さい筋腫などをもっていると言います。

そんな子宮筋腫ですが悪性に変化することはありません。

閉経を迎えると自然に小さくなっていく場合が多いようです。

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子宮筋腫の種類とその症状は?

ご紹介したように子宮筋腫は、その場所や種類によって症状の現れ方が違います。

それぞれの種類と症状をご紹介します。

1.軟膜下筋腫

子宮の内側を覆っている子宮内膜にできる筋腫です。

子宮の内部に大きくなるので体の外側からは触れにくいです。

子宮筋腫の中でも1割の発症率なので確率は低いのですが、症状が重いです。

粘膜下筋腫の症状は、不正出血や月経時の出血量の造花、月経期間が長く続く過多月経、ひどい月経痛、貧血などがあります。

また、不妊や早産の原因ともなりやすいと言われています。

2.筋層内筋腫

子宮壁を構成している筋肉の筋層内にできる筋腫です。

子宮筋腫の多くがこの筋層内筋腫になります。

小さいものは症状がほとんどでませんが、大きなものとなると月経時に経血が増えたり不妊の原因になります。

3.漿膜下筋腫

子宮壁の最も外側に外に向かって大きくなる筋腫です。

症状がない場合も多く気づきにくいのですが、症状が表れても下腹部のしこり、下腹部痛、腰痛といった軽いものです。

4.頸部筋腫

子宮の膣側にできる筋腫です。

症状としては、大きくなると過多月経になったり、貧血状態が強くでます。

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出典:http://www.kojimalc.jp/

子宮筋腫の原因はなに?

では、どうして子宮筋腫になってしまうのでしょうか?

子宮筋腫は、子宮壁にできる良性の筋腫ですが、筋肉の異常増殖したものです。

その原因ははっきりはしていないのですが卵巣から分泌される女性ホルモンが影響していると言われています。

そのため閉経後には自然と小さくなることが多いようです。

子宮筋腫の治療法は?

では、実際に子宮筋腫が見つかった場合にはどのような治療が行われるのでしょうか?

子宮筋腫の治療にも幾つかあります。

子宮筋腫の状態や変化を知るために年に1度程度検査を行う経過観察から始めます。

そして、状態によって薬物療法や手術療法などがおこなわれます。

薬物療法は、薬で女性ホルモンの分泌を止めて月経がない状態にします。

これは、手術の前に薬を投与して筋腫の大きさを10センチ以下にして内視鏡下手術がおこなえるようにするものです。

ただ、閉経が近い人の場合には手術は行わず、薬で女性ホルモンを抑えて閉経まで待つ方法もあります。

手術療法の場合には、筋腫の部分だけを取る方法と、子宮全てを摘出する方法があります。

子宮の全摘出になると妊娠できませんので、妊娠を望まない人や年齢的に出産が無理な人、または子宮肉腫の疑いのある人がおこないます。

手術も内視鏡下手術を選択される場合が多く、子宮の大きさが10センチ以内の場合には手術後の回復も早く傷口も目立たないのでこの方法を選択します。

ただ、筋腫の場所や大きさなどによって内視鏡下手術ができない場合は開腹手術になります。

どちらにしてもその経過をよく見ながら、専門医と相談して決めることになります。

子宮筋腫は良性腫瘍ですから、あわてて治療しなくてはいけない訳ではありませんので落ち着いて専門医の先生と相談して決めましょう。

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ちなみに子宮筋腫の検査方法は、内診や超音波エコー検査、子宮鏡検査などがあります。

内診で直接、膣内や子宮内にしこりがないか調べる方法でもほとんどの子宮筋腫を見つけることができます。

気になることがあったら、先ずは検査してみるとよいでしょう。

子宮筋腫の原因や症状、治療法についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、女性特有の病気である子宮筋腫について、その原因や症状、治療法などを御紹介しました。

成人女性の4人に1人はあると言われている子宮筋腫。

症状があまりないものも多く、自分では気づかないこともあります。

もちろん、症状がなく閉経を迎えて小さくなっていけばそれでもかまいません。

けれども、妊娠や出産などに影響を及ぼしてしまうこともあります。

ですから、気になることがある場合などは一度検査をしてみると良いでしょう。

子宮筋腫が不妊の原因になるともいわれていますので、妊娠を望んでいる場合などには事前に調べておくと安心でしょう。