子宮筋腫は遺伝するってホント?子宮筋腫になりやすい人は?
女性特有の病気として多くの人に知られている子宮筋腫。
子宮筋腫はできる場所やサイズによっては自覚症状がないため、気づかないでいる人も少なくありません。
ですから、婦人科検診で初めて子宮筋腫がみつかって驚く方も多いでしょう。
そんな子宮筋腫ですが、遺伝するという話を聞いたことがあるでしょうか?
今回は、気になる子宮筋腫の遺伝の可能性や子宮筋腫になりやすい人についてお話していこうと思います。
ぜひ、参考になさってください。
そもそも遺伝とはどういうこと?
「遺伝」という言葉を耳にすることは多いのですが、きちんとその意味を理解していない場合もありますね。
遺伝とは、生殖に伴い親から子供へ形質などの特徴がつたわることを言います。
さらに両親かからではなく祖父母から特徴が受け継がれることを隔世遺伝といいます。
子宮筋腫は本当に遺伝するの?
では、噂で耳にするように子宮筋腫は本当に遺伝するのでしょうか?
じつは、子宮筋腫自体がその原因がはっきりとはわかっていません。
一番大きく関係しているのではと考えられているのは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンです。
このエストロゲンの分泌が増えることで子宮筋腫も大きくなると言われています。
それでは、子宮筋腫は遺伝するのかということですが、遺伝についても詳しくはわかっていません。
なぜなら、成人女性の4人に1人が子宮筋腫をもっていると言われているため、家族のなかに数名子宮筋腫を患っている人がいることも珍しくないからです。
このことが遺伝といえるのかは、まだはっきりとしていません。
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とはいえ、近年子宮筋腫の患者数が増えているのは生活習慣の変化が原因と言われています。
そして、生活を共にしている家族は、食事が同じだったり、生活習慣が似ているということで、このような生活スタイルが子宮筋腫の何らかの原因となっているのです。
そう考えると遺伝ではないにしろ、同じように生活している家族が子宮筋腫になるのは不思議ではないでしょう。
子宮筋腫になりやすい人っているの?
では、どのような人が子宮筋腫になりやすいのでしょうか?
じつは、子宮筋腫になりやすい人もはっきりとわかっているわけではありません。
けれども、食事や体型などがある程度関係しているともいわれています。
ひとつわかっているのは、人種によっても子宮筋腫になりやすさに差があるという事です。
白人よりは黒人の方が子宮筋腫になりやすく、その日は約2~3倍ともいわれています。
また、出産経験がない人や月経が早く始まったひとも子宮筋腫になりやすいと言われています。
ほかにも、肥満気味の体型の人は子宮筋腫の人も多く、動物性脂肪を多く含む牛肉などを多く食べる人、ハムなどの加工品をよく食べる人は子宮筋腫になる人が多くみられるとされています。
動物性脂肪やたんぱく質を多く摂取することやビールを好んで飲む人にも子宮筋腫の人が増加しているとの報告もあります。
これは意外なことかもしれませんが、喫煙する人が子宮筋腫になりにくいという報告もあります。
これは煙草に含まれるニコチンやタールなどが卵巣内の卵子の数を減らすからだともいわれています。
もちろん、子宮筋腫になりにくいからといっても、タバコ自体の健康面への影響を考えると喫煙はおすすめできません。
子宮筋腫ってどうしてなるの?
ここまでお話してきたように子宮筋腫の原因はまだまだはっきりとはしていません。
ただ、人種によって差があったりするのはライフスタイルに違いがあるからではと考えられます。
食事の面で見ても日本人も昔は和食中心でしたが現在は洋食を食べることの方が増えているかもしれません。
それにより動物性脂肪を昔より多く摂取することが子宮筋腫の原因かもしれないと考えられます。
そもそも子宮筋腫はホルモンの変化がなんらかの影響を及ぼしていること自体はわかっています。
このホルモンのバランスが乱れることで子宮筋腫になりやすくなるのです。
これは食生活だけでなく、日常生活全般にも原因があるかもしれません。
仕事で忙しくゆっくりと睡眠がとれない、食事がしっかりと食べれいない、ストレスがたまってしまう。
といった生活習慣の乱れがホルモンバランスの乱れとなって子宮筋腫の原因とつながっていくかもいれないのです。
子宮筋腫は遺伝やなりやすい人についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、子宮筋腫の遺伝との関係やなりやすい人についてまとめてきました。
そもそも、子宮筋腫自体の原因がはっきりしていない今、遺伝やなりやすい人などもはっきりとはわかっていません。
ただ、生活習慣が同じであるとおなじように子宮筋腫になりやすい環境があるとも考えられます。
普段から規則正しい生活を送ることで、子宮筋腫を予防することもできるかもしれないのです。
とはいえ、子宮筋腫は遺伝するということはわかっていませんから、あまり心配しないで定期的な婦人科検診などを心がけるようにしたいものです。