子宮筋腫の痛みと排卵痛の違いを見分けるには?
子宮筋腫は女性特有の疾患ともいえるものです。
とはいえ、子宮筋腫は自覚症状も少ないため気づかない女性も少なくありません。
でも、婦人科検診などで突然子宮筋腫であると言われたら心配になるでしょう。
子宮筋腫による痛みと排卵痛の違いが分からずに、子宮筋腫を見逃している女性も少なくないようです。
そこで、今回は子宮筋腫の痛みと排卵痛の違いや子宮筋腫そのものについてお話していこうと思います。
ぜひ、参考になさってください。
そもそも子宮筋腫とは?
まずは、子宮筋腫についておさらいしていきましょう。
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍のことです。
腫瘍と言うと癌を想像してしまう方もいると思いますが、子宮筋腫は良性です。
腫瘍は、以上に増えた細胞の集団で瘤のような塊のことです。
子宮筋腫は良性なので、がんのように他の細胞を脅かしたりすることもありません。
けれども、腫瘍の大きさや数、発生する場所などによって、さまざまな症状が出ます。
その症状によっては生活に支障をきたすこともあるので注意したいものです。
子宮筋腫は、できる場所によって3種類に分けられます。
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1.筋層内筋腫
子宮の筋肉の中にできる筋腫で、子宮筋腫の半分以上がこのタイプと言われます。
いろいろなところにたくさんできて大きく成長しやすいのが特徴です。
2.粘膜下筋腫
子宮内膜のすぐ下にできる筋腫です。
約1割がこのタイプで小さいけれど症状がでやすいことが特徴です。
3.漿膜下筋腫
子宮壁の外側にできる筋腫で、子宮筋腫の2,3割がこのタイプです。
子宮の外側に向かって成長するので、筋腫が大きくなると他の臓器を圧迫します。
このように3つのタイプに分けられます。
子宮筋腫の初期症状は?
子宮筋腫は、すべての人に症状がはっきりと出るわけではないのです。
けれども、子宮筋腫が大きくなったり、またできている場所によっては症状がでます。
その症状として多いのは過多月経や貧血、生理痛などです。
過多月経は、月経が10日以上続いたり、月経時の出血量が以上に多かったり、血液の塊がたくさんでることなどがあります。
これは、筋腫があることで子宮内膜の面積がひろくなり月経の際に剥がれ落ちる内膜の量が増えるからです。
貧血は、過多月経が減員で鉄欠乏性貧血になりやすいです。
生理痛に関しては、筋腫が収縮しないので筋腫以外の筋肉部分が経血を排出する為に強く収縮します。
この強い収縮が月経痛の原因になります。
このほかにも便秘や腰痛、下腹部痛などの症状が考えられます。
子宮筋腫の痛みと排卵痛
排卵痛とは、その名前の通り排卵の生地に痛みを感じます。
排卵は、受精卵の卵胞が破裂して卵巣の表面を破ることで、その時に表面を破って出てくる時に痛みを感じます。
子宮筋腫の痛みがこの排卵痛と似たような痛みということになります。
子宮筋腫があっても毎月の月経や排卵はありますので、排卵痛も同時に起こることもあります。
けれども、子宮筋腫の痛みは生理には関係なくいつでも起こるので、痛みがどの時期に起こるかをみるとどちらの痛みかがわかります。
痛みを改善する方法は?
では、子宮筋腫の痛みなどを改善するにはどうしたらよいのでしょうか?
子宮筋腫の痛みが排卵痛などのときは、痛みをすこしでも和らげるためには鎮痛剤を飲むという方法もあります。
痛みが酷くて耐えられない場合にはピルで治療をすることもあります。
けれども、ピルをつかった治療は妊娠を望んでいない時にできる方法です。
根本的な痛みの改善には筋腫を摂らなくてはいけませんので、医師に相談してみるとよいでしょう。
子宮筋腫になりやすい人は?
では、子宮筋腫になりやすい人はいるのでしょうか?
子宮筋腫の原因ははっきりとはわかっていませんのでなりやすい人も特定はできません。
ただ、家族の中に重い子宮筋腫を患っている人がいる場合には、注意が必要です。
気になることがあれば一度専門医に相談してみるとよいでしょう。
子宮筋腫の痛みと排卵痛の違いを見分ける方法についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、子宮筋腫の痛みと排卵痛の痛みについてご紹介してまいりました。
子宮筋腫は一般的な病気なのでもうご存知の方も多いと思います。
けれども、子宮筋腫の症状は生理に関係したことが多いために、見逃してしまう方も少なくありません。
ただ、かなりひどい生理痛などがある場合には検査をしてみると子宮筋腫がみつかるということも考えられます。
子宮筋腫の痛みを改善するには、筋腫を取り除くことが一番になります。
けれども、薬を服用する方法などもあるので医師と相談して一番いい方法を見つけると良いでしょう。
また、排卵痛は誰にでも起こり得るものですが排卵痛は排卵時のみなので、子宮筋腫の痛みと区別をつけるには痛みが発生する時期を観察することです。
今回のように痛みを見きわめるのはむずかしいかもしれませんが、自己判断はせずに医師にしっかりと相談するようにしましょう。