子宮筋腫の検査はどのように行うのか?内診でわかることは?
子宮筋腫といえば、女性特有の病気ですが成人女性の4人に1人は筋腫をもっていると言われるほど婦人科系でも多い病気です。
ですから、今現在、自分が子宮筋腫ではないとしても将来は子宮筋腫になる可能性はあるのです。
ということである程度、子宮筋腫についての知識を持っていると今後も安心でしょう。
今回は、気になる子宮筋腫の検査や内診でわかることなどについてご紹介しようと思います。
子宮筋腫の検査は内診?
子宮筋腫の検査をする際には、内診を行うのが一般的です。
この内診では、医師が膣の中に人差し指と中指を挿入して、子宮の入り口である子宮膣部に指を届かせます。
そして、膣の中になにか異常があるかどうかも確認します。
子宮膣部に指が届いたら、もう一方の手をお腹の上におきます。
そして、膣の中に挿入した指とお腹の上に置いたての指先で子宮の形を確認してみます。
子宮の入り口は膣に挿入した指で確認して、子宮の入り口と一体になって動くものが子宮というわけです。
さらに、膣の中に挿入した指を前方にある膀胱側に異動させると、膀胱と子宮との関係や異常の有無が確認できるのです。
指を直腸の方に移動させると子宮の後方の様子と直腸との関係がわかるのです。
指を子宮膣部の左右に移動させて、同時にお腹の上の手も左右に移動させると子宮の左右の状態がわかります。
この時に子宮の左右にある卵巣が腫れているかどうかも確認することができるのです。
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子宮筋腫の内診でわかることは?
子宮筋腫の内診検査でどのようなことができるのでしょうか?
子宮筋腫の内診では、子宮の大きさだけでなく、硬さや凹凸の有無などが分かります。
さらに子宮や卵巣の状態だけでなく、子宮の周囲の癒着があるかどうか、炎症があるかどうか、また痛みを発生させている場所などもさぐることができます。
このような情報は内診で確認できるのです。
大きくなった子宮に弾性の硬いしこりがあると筋腫ということがわかります。
このしこりと子宮の位置の関係やしこりや子宮の硬さ、子宮表面の凹凸の有無、卵巣嚢腫、子宮腺筋症などの病気との判別もできます。
また、骨盤腔で子宮がどの位置にあるか、大きさや癒着の有無、卵巣や卵管、直腸、膀胱を含めた周囲の臓器との関係までも情報を得ることができるのです。
子宮筋腫は血液検査もするの?
子宮筋腫の検査は、内診だけではありません。
子宮筋腫があると、月経時の経血量が増えて貧血を起こすことがよくあります。
ですから、子宮筋腫の検査には血液検査をするのも一般的です。
さらに、悪性腫瘍との区別をつけるために乳酸脱水素酵素などの検査を合わせて行うこともあります。
子宮筋腫の超音波検査は?
子宮筋腫の検査では、超音波検査も行います。
超音波検査には、膣内に直接機械を入れて行う経膣超音波検査とお腹の上から見る経腹超音波検査があります。
より詳しい状態を確認するためには経膣超音波検査を行います。
経腹超音波検査は膣からの検査では痛みがひどい場合や性交が未経験の女性の用いられます。
子宮筋腫の精密検査は?
それでは、子宮筋腫があるとわかって治療方法を考えるときにはどのような精密検査が行われるのでしょうか?
子宮筋腫の精密検査にはいくつかあります。
まずは、MRIやCT検査です。
これらはコンピューターで断層画像を撮影する検査で、超音波検査よりも鮮明な画像を撮影できるのでサイズが小さい筋腫も細かい部分も確認することができます。
他には、内視鏡検査では、子宮の奥まった部分の卵管や卵巣を見たいときに行われます。
子宮鏡を使って患部を直接観察することが可能なので、筋腫の摘出手術にも使われます。
子宮卵管造影検査では、卵管が開通しているかどうか、子宮内部の状況が確認できるので不妊症の検査としても一般的です。
筋腫によって形が歪んでいる部分やふさがっている部分を特定するときにもこの検査を行います。
子宮筋腫の検査と内診についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、子宮筋腫の検査方法や精密検査、内診についてご紹介しました。
子宮筋腫を疑う場合には一般的にまずは内診となります。
内診では医師が直接指で子宮の位置や筋腫の有無などを確認します。
その後、より詳しいデータを取るためにさまざまな検査が行われます。
ほかにも実際に治療をスタートするために必要な精密検査もいくつかあります。
そのいくつかの検査を組み合わせて必要な情報をしっかりと見つけることで、個々にあった治療方法を見つけることができるのです。
万が一自分自身が子宮筋腫になった時のことを考えて、実際の検査方法などをある程度しっていると良いでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に学んでみてくださいね。