子宮筋腫が経過観察となるのはどんな時?どうなれば治療を開始するの?
子宮筋腫は、女性であればだれでもなりうる病気です。
とくに30代の女性が子宮筋腫と診断されることが多いと言われています。
とはいえ、子宮筋腫は自覚症状が無いことも多いのでなかなか気づかない病気ともいわれています。
実際に子宮筋腫が見つかっても子宮筋腫のサイズやできている場所、症状などによっては治療をせずに経過観察になることも多いものです。
では、どんな時に子宮筋腫は経過観察となるのでしょうか?
今回は気になる子宮筋腫の経過観察について、そして治療を開始する時期についてご紹介しましょう。
子宮筋腫の経過観察とは?
子宮筋腫は人によりできる場所も違えば、サイズも違います。
ですから、治療方法も人それぞれなのですが多くの場合、経過観察となります。
子宮筋腫によって月経過多になり貧血などの症状が無い場合や筋腫が急激に大きく成長しそうな傾向がないかを定期検診で観察することになります。
これが経過観察です。
症状がなくて、筋腫の大きさも変化がない場合には経過観察になり、特別な治療をしない場合も多いです。
けれども、30代女性の場合には、年齢的にこれから筋腫が大きくなる可能性があるために症状がでたら治療を開始することになります。
また、子宮筋腫と同じような症状がある子宮肉腫などの悪性腫瘍の場合もあるので定期検査はしっかりと受けるようにしましょう。
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子宮筋腫の経過観察中に保険加入できる?
子宮筋腫があっても経過観察中で、手術治療をしていない場合は保険に加入できる場合が多いです。
保険申込みをする時に、手術歴は必ず申告しなければなりませんが、子宮筋腫があること自体を申告する必要はありません。
子宮筋腫はこれまでご説明しました通り、女性4人のうち1人は持っているもので、決して珍しいものではありません。
子宮筋腫で手術をしたことがあるかどうかだけきちんと把握していれば大丈夫です。
一度保険の担当者の方と相談してみるといいでしょう。
子宮筋腫の経過観察中の注意点は?
子宮筋腫で経過観察となった場合には、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?
定期検診をうけながら子宮筋腫の経過観察を受けている場合に、気をつけなくてはいけないことがいくつかあります。
たとえば、下り物や月経の変化をしっかりと見ることです。
経過観察中に月経過多になる可能性もありますし、不正出血になることもあります。
気づかないうちに月経過多になっていると貧血の症状がでているかもしれませんのでしっかりとチェックしましょう。
また、経過観察中は貧血にならないように気をつけなくてはいけません。
赤血球やヘモグロビンをつくる栄養素をしっかりと摂取するようにしましょう。
そのために鉄分や良質なタンパク質、ビタミンC、ビタミンB12を積極的に毎日の食事に取りいれましょう。
さらに自分自身の体調の変化をしっかりと感じることも大切です。
なにか異変があったらすぐに担当医に相談するようにしましょう。
閉経間近の女性の経過観察は
ご存知の方も多いと思いますが子宮筋腫の原因ははっきりとしていません。
けれども、女性ホルモンがなんらかの関係があることはわかっています。
ですから、閉経を迎えると筋腫が小さくなって症状が軽くなると言われています。
では、閉経間近の女性の経過観察ではどのようなことに気を付けるのでしょうか?
閉経が近いと子宮筋腫が大きくなってきていてもとくに治療をしない医師も多いでしょう。
もちろん、他の病気が隠れている可能性もありますので、しっかりと定期検査を受けることは大切です。
ただ、とくに問題が無い場合にはそのまま治療をしないことが多いでしょう。
子宮筋腫の経過観察中の運動は?
子宮筋腫の経過観察となっている場合には、運動などはしてもいいのでしょうか?
子宮筋腫があるからといって、とくに運動をひかえる必要はありません。
ただ一般的に女性は環境の変化や精神的なショック、疲れなどで月経周期が乱れたりすると言われています。
また、激しいスポーツによって月経周期の異常が起こることもあります。
これはトレーニングや試合による精神的・身体的ストレスや体重をコントロールすることによって体脂肪率が減少することなど原因としてがあげられます。
このように運動と月経異常はときとして関わりがあることですから、子宮筋腫の経過観察中はとくに月経の変化には気を付けましょう。
どのような運動をするかについては、担当の医師に相談してみるとよいでしょう。
このほか、経過観察中の生活について気になることなどもしっかり医師に質問して納得したうえで行った方がよいでしょう。
子宮筋腫の経過観察についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、子宮筋腫の経過観察についてご紹介しました。
経過観察となると、「何も治療しなくていいの?」と不安になる女性も多いでしょう。
もちろん治療をしなくてはいけない時は治療をします。
そのタイミングを見極めるためにも経過観察期間があるのです。
しっかりと決められた期間に定期検査を受けることで子宮筋腫の変化について少しでも早く気づくことが大切です。
また経過観察中もできるだけ子宮筋腫の改善に効果がある食事などに気を付けて、治療をしなくてもいいようにしたいものです。