多発性子宮筋腫は再発するって本当?再発率はどのくらいなの?

子宮筋腫といえば、30代~40代の女性の4人に1人が持っていると言われています。

それほど婦人科系では多い病気ですが、実際に子宮筋腫になってみないとその病気がどのようなものなのか、どのような治療をするのかをご存知ない方が多いようです。

実際に自分が「子宮筋腫」があると言われた時に焦らないように、ある程度の知識は持っていたいものです。

とくに子宮筋腫と診断される方の8割以上といわれる多発性子宮筋腫。

これは、複数の筋腫が一度にできることを言います。

今回はその多発性子宮筋腫の再発や再発率、治療方法などを御紹介しましょう。

多発性子宮筋腫はどんなもの?

多発性子宮筋腫とは、子宮筋腫が複数個できている状態のことを言います。

じつは子宮筋腫は一つとは限りません。

子宮筋腫と診断された人の約8割の人が複数個できているという状態つまり多発性子宮筋腫は珍しい病気でも重症というわけでもありません。

また多発性子宮筋腫は、粘膜下子宮筋腫や筋層内子宮筋腫、漿膜下子宮筋腫が同時に出来ることが多いのです。

これがひとつの場合が多発性筋腫です。

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この多発性子宮筋腫は治療をしないでいると筋腫が成長して大きくなります。

そればかりか数が増える可能性もあるのです。

複数ある場合にはどの数が数十個となる場合もあります。

また大きいものだと子供の頭ほどの大きさになることもあるのです。

さらに子宮筋腫が大きくなると体の外側からでも触れることができます。

多発性子宮筋腫は筋腫が動いて根本がついたまま子宮の外に流れてしまうことがあります。

この場合には多量の出血や激痛を伴う事もあるので注意しなくてはいけません。

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多発性子宮筋腫を再発させないために?

子宮筋腫の治療にはさまざまな方法がありますが、再発させないためにはどうしたらいいのでしょうか?

多発性子宮筋腫の治療には手術が有効です。

多発性子宮筋腫の場合には、複数の筋腫を取り除かなくてはいけないので腹腔鏡下手術では難しいこともあります。

そこで多くは開腹手術になります。

子宮筋腫核手術と呼ばれる筋腫のみを取り除く手術の場合には、すべてに筋腫を取り除くことがとても難しいです。

たとえすべての筋腫を取り除くことができたとしても再発の可能性があります。

また、取り除けなかった筋腫がある場合には、子宮筋腫の症状が改善されないことも考えられます。

そこで妊娠を希望しない女性であれば、子宮全摘出手術となることが多いでしょう。

子宮全摘出手術は文字通り子宮を取り除きますから、今後の妊娠はできません。

けれども、すべての筋腫を取り除けますので再発の可能性はありません。

子宮筋腫の根治治療は、子宮全摘出手術です。

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多発性子宮筋腫の再発率はどれくらい?

子宮筋腫の中でも多発性子宮筋腫は、筋腫だけを取り除く手術を行った場合には再発の可能性があると言われます。

それでは、どれくらいの割合で再発の可能性があるのでしょうか?

子宮筋腫核手術つまり筋腫のみを摘出する手術を受けた方を対象とした場合、術後の再発率は25%程度といいます。

つまり手術をうけた4人に1人が再発しているという事ですね。

その中でも腹腔鏡下手術の場合が21パーセント、開腹下手術の場合が34パーセントとなっています。

とはいえ、どちらの場合も術後1年以内の再発率は少なく、術後の妊娠率は34.8%

そのうち90%が術後1年以内に妊娠しています。

これだけを見ると、妊娠を望む女性は子宮筋腫核手術である程度の筋腫を摘出して妊娠・出産をしてから子宮全摘出手術を考えてもいいようです。

ですから病院でも術後再発時間を考えて、術後1年以内に妊娠をすすめているようです。

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多発性子宮筋腫とつきあう

子宮筋腫をもっている女性の多くがこの多発性子宮筋腫です。

けれども、その大きさが小さい場合には数が多くても症状を感じないことも多いのです。

とくに気づかないまま閉経を迎えて筋腫が小さくなっていたということも少なくありません。

けれども、妊娠を望む女性にとっては不妊の原因ともなる筋腫がたくさんあることはとても心配なことです。

今後のことも考えてどのような治療をしていくか専門医と相談することが大切です。

多発性子宮筋腫があっても、とくに症状がない場合には上手につきあっていくことが大切です。

子宮筋腫によいとされる食材などもありますので、上手に取り入れていきましょう。

多発性子宮筋腫の再発の可能性と再発率まとめ

いかがでしたか?

今回は、多発性子宮筋腫の再発の可能性と確立についてご紹介しました。

多発性子宮筋腫は、手術でもすべてをキレイに取り除くことができなかったりすると再発の可能性があるということが分かりましたね。

とはいえ、妊娠を望んでいる女性に場合には、子宮全摘出手術をするわけにはいきません、。

そこで子宮筋腫核手術で筋腫部分を取り除くのですが、芽がのこってしまっていると再発の可能性もありますし、症状が改善されない可能性もあるのです。

ですから、今後の自分の人生設計と相談してどのような治療をしていくかを考えることが大切ですね。

現在ではさまざまな治療方法がありますので、自分に一番あったものを選べるようにある程度の知識はつけておきたいものです。