子宮筋腫と子宮内膜症って何が違うの?併発することはあるの?
子宮筋腫は、女性特有の病気で成人女性の4人に1人が筋腫をもっていると言われています。
でも実は子宮筋腫以外にも女性特有の病気はたくさんあります。
その一つが、子宮内膜症です。
とはいえ、子宮筋腫と子宮内膜症の違いがわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は子宮筋腫と子宮内膜症の違いや併発することがあるのかなどについて学びたいと思います。
子宮内膜症とは?
まずは子宮筋腫と子宮内膜症の違いを知るために、子宮内膜症について学びましょう。
子宮筋腫とならんで子宮内膜症も女性ならだれでも聞いたことがある病気ではないでしょうか?
子宮内膜症とは、子宮内腔外に子宮内膜と似た組織が生育してしまうことです。
これは、20代~40代の女性に多く発症するといわれています。
子宮内膜は子宮内腔にある薄い膜で受精卵が着床するためのベットのようなところと言えます。
子宮内膜は女性ホルモンの働きによって排卵が起きる前に着床のために増えて厚くなります。
そして排卵後は一定期間を過ぎて妊娠しない時に剥がれて血液と一緒に排出されます。
これが月経です。
子宮内膜症になると子宮の内側にできるはずの子宮内膜が子宮内腔外にもできてしまいます。
そして月経のような症状が起きてしまうのです。
けれども、この子宮内腔外にできた子宮内膜は、月経のように体外に排出することができずに、古い血液となって体に残ってしまいます。
これが痛みなどの不調を招いてしまいます。
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子宮筋腫と子宮内膜症のちがいは?
ここまで子宮内膜症について学びました。
子宮筋腫と子宮内膜症のちがいは何でしょうか?
子宮内膜症は、本来、子宮の中にできるはずの子宮内膜が子宮の外に出来てしまい、出血を繰り返す病気です。
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる両性の腫瘍で子宮の内側に出来る場合と外側に出来る場合があります。
子宮筋腫と子宮内膜症は併発することはあるのか?
子宮筋腫も子宮内膜症も子宮に出来る病気ということが言えますが、この二つは併発する可能性があるのかが気になるところです。
子宮内膜症の症状は、痛みなどがありつらいものです。
それに加えて子宮筋腫が併発することもあるとなると、大変なことです。
実は、子宮内膜症と子宮筋腫は併発しやすいといわれています。
子宮内膜症を患っている女性の約40パーセントは子宮筋腫をもっているといわれています。
子宮内膜症より子宮筋腫は自覚症状がないといわれます。
けれども子宮内膜症を患っていて、子宮筋腫も併発していると確認できることがあります。
子宮内膜症と子宮筋腫が併発している場合には、月経量をチェックしてみます。
子宮内膜症を患っていて月経量もとても多いという方は、子宮筋腫を併発している可能性があります。
では、なぜ子宮内膜症と子宮筋腫が併発しやすいのでしょうか?
それは、子宮筋腫の原因も子宮内膜症の原因も同じ女性ホルモンのひとつであるエストロゲンだからです。
子宮筋腫は、エストロゲンの刺激によって大きくなっていくといわれています。
子宮筋腫は、閉経後は筋腫が小さくなるといわれています。
その他の子宮筋腫の合併症は?
子宮筋腫の合併症で、いちばん多いのが子宮内膜症といわれています
では、子宮内膜症以外にも子宮筋腫の合併症はあるのでしょうか?
たとえば、子宮腺筋症という病気があります。
これも子宮内膜症の一種ですが、子宮筋層内に子宮内膜細胞が入り込んでしまう病気です。
ほかにも、卵巣に脂肪や水がたまって固まってしまう卵巣嚢腫という病気を併発することもあります。
子宮筋腫をもっていて妊娠した場合には、妊娠に伴って子宮筋腫ができてしまうことを合併症妊娠と言います。
さらに治療によって合併症がおこる場合もあります。
子宮全摘出の治療をした場合には、腸閉塞や癒着といった合併症が稀に起こります。
このように子宮筋腫の合併症は、いくつかあります。
子宮筋腫の症状とはちがう体の不調を感じた場合には早めに医師に相談しましょう。
子宮筋腫の治療と子宮内膜症などの治療は少し異なりますので、治療方法は医師と相談して決定することになるでしょう。
子宮筋腫と子宮内膜症の違いについてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、子宮筋腫と子宮内膜症の違いやその併発についてご紹介しました。
子宮筋腫も子宮内膜症も子宮にあらわれる病気です。
また、その名前を耳にすることも多いでしょう。
その二つの違いを知らない方も多いのですが、まったく違う病気です。
けれども併発することもあり、その場合には治療方法が異なってきます。
どちらにしても、治療方法などは専門医と相談することが大切ですから、はやめに受診しましょう。