子宮内膜ポリープってどんな病気?治療方法は?

婦人科系の病気は、自覚症状が無いので気が付いた時には重症化しているということがあります。

そんな婦人科系の病気はさまざまありますが、よく知られているものと言えば支給筋腫や子宮内膜症といった病気でしょう。

では、「子宮内膜ポリープ」という言葉を耳にしたことがありますか?

実際に私は子宮内膜ポリープについては聞いたことがありませんでした。

今回は、そんな子宮内膜ポリープについて原因や治療法などをご紹介していこうと思います。

ぜひ、参考になさってくださいね。

子宮内膜ポリープはどんな病気?


出典:http://www.fumino-lc.com/

まずは、子宮内膜ポリープについてお話していきましょう。

子宮の内側を覆っている子宮内膜というところがあります。

この子宮内膜にできるキノコのような形をしているやわらかな腫瘍が子宮内膜ポリープと言われるものです。

子宮内膜ポリープはほとんどが良性であることが多いです。

けれども、まれに悪性であることもあります。

大きさとしては、10センチにもなる大きなものもありますが、1センチにもならない小さなものもあります。

子宮内膜ポリープは、40歳から50歳代になることが多く加齢とともに増えていく傾向があります。

けれども、やはり自覚症状があまりないため、実際にはどのくらいの割合で発生しているのかはわかっていません。

どうして子宮内膜ポリープができるのか?

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つぎに子宮内膜ポリープができる原因をお話ししていきましょう。

じつは、この子宮内膜ポリープのはっきりとした原因はわかっていません。

けれども、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが何らかの関係をしていることが考えられます。

エストロゲンが過剰に分泌されたり、分泌量が正常でもエストロゲンに対しての子宮内膜の感受性が強いと子宮内膜の増殖が過剰に行われてしまいます。

これがポリープを作る原因になるのではと考えられているのです。

ただ、エストロゲンの分泌量自体は40~50歳代で減少していくのですが、子宮内膜ポリープは40~50歳代の多いので他の原因もあるのではと考えられています。

子宮内膜ポリープの症状は?

では、実際に子宮内膜ポリープができるとどのような症状がでるのでしょうか?

基本的には自覚症状がないのが一般的です。

婦人科で検診や検査を受けた時に発見されることが多いです。

子宮内膜ポリープが原因で受精卵が着床しにくくなることもあり、不妊が自覚症状となることもあります。

自覚症状がないということは、どのタイミングで検査に行けばいいのか悩んでしまいますね。

ひとつのタイミングとしては赴任期間が長いと不妊検査の一環で子宮内を検査してもらいます。

また、婦人科検診の一環で定期的に子宮体がんや子宮頸がんの検査を行うとよいでしょう。

子宮内膜ポリープの治療方法は?

実際に子宮内膜ポリープができていることが分かったらどのような治療をするのでしょうか?

残念ながら子宮内膜ポリープの治療は薬ではあまり効果が期待できません。

ですから、手術で子宮内膜ポリープを摘出するのが一般的な治療方法となります。

症状に問題がなくても悪性腫瘍化どうかを調べなくてはいけないので摘出して検査します。

手術自体は簡単なもので、子宮鏡という子宮用の内視鏡を膣から入れて、先端についた電気メスなどの器具で切除します。

状態によって外来での処置も可能なので入院期間も短いです。

気になる手術費用は、入院するかどうかによっても差が出ますが保険が適用されますので自己負担は5万円前後となります。

ちなみに子宮内膜ポリープは、ポリープが悪性腫瘍かどうかがきになるところです。

子宮内膜ポリープと診断された人のうち約7割が良性の腫瘍で、悪性であっても癌に変性する確率は0.8%と言われています。

また、子宮内膜ポリープが不妊の原因のひとつとなると考えられています。

ですが、子宮内膜ポリープを切除すると妊娠率が高まるとの報告も多く挙がっています。

ポリープのサイズや数に関わらず切除することで妊娠率が高まるとの報告もあるので、不妊で悩んでいる場合は医師に相談してみるとよいでしょう。

子宮内膜ポリープってどんな病気で治療方法についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、子宮内膜ポリープについて、病気や原因、治療法などをご紹介してまいりました。

子宮内膜ポリープは、自覚症状がないのでなかなか見つからないことが多いです。

けれども、不妊の原因ともなることから不妊で初めて気づくこともあるようです。

悪性である可能性は低いのですが、不妊の原因になるということで妊娠を望んでいる場合には早めに切除した方がよいでしょう。

手術自体はむずかしいものではないということです。

婦人科系の病気はこのように自覚症状がないものが多いので、婦人科検診を定期的に受けるようにするとよいでしょう。

今回の記事を参考にして、子宮内膜ポリープを少しでも理解していただければ幸いです。